147.コア技術の分析

当社のコア技術」とか、「弊社のコア技術」という書き出して、自社のコア技術についてウェッブページで 述べている企業が増えているように思う。
コア技術を基本特許で守りながら、コア技術を中心に事業を成長させていけば、技術上の優位性を持った事業 を実現しやすい。ただし、時々大きな技術変革が発生すると、コア技術が競争力を失うこともある。
そのため、一見、大したことはないような技術にも広く監視の眼を向けながら、コア技術を乗り換えるタイミング を決定する決断力も持っておく必要がある。
【コア技術を宣言している企業の例】
企業名コア技術
サンコール株式会社精密塑性加工・異形ダイス・金型・樹脂成形
株式会社 東芝映像技術、半導体、ストレージ技術、ネットワーク技術
オムロン株式会社センシング&コントロール
横河電機計測・制御・情報
TDK素材技術、プロセス技術、および評価シミュレーション技術
武井電機工業精密制御機械技術
株式会社フォトニックラティス自己クローニング法やフォトニック結晶
株式会社KRI感光性材料技術と有機無機ナノコンポジット技術
日本空間情報技術株式会社文字通りGISの核となる技術で、地図データや属性データを管理し、表示・配信をつかさどるエンジン技術とサーバでアプリケーションを一元管理し、ユーザーが利用できる環境を提供するASPサーバ技術
JSR株式会社合成ゴムをはじめとする石油化学事業で培ってきた高分子技術
関西ペイント株式会社、「塗料」「塗装」「色彩・デザイン」の技術
ツジカワ株式会社彫刻
アキレスシート・フィルム加工、発泡、モールド成型に集約されるプラスチック加工

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