7. 20年前のSF映画と現在の対比から感じられる技術進化の法則

特許業務についておられる皆さんに、20年から30年前のSF映画をDVDやビデオで見ることをお勧めし ます。 1ヶ月ほど前、題名は忘れましたが30年ほど前に米国で作成されたSF映画をカリフォルニアの友人の家で 見ました。 その時驚いたのは、小道具の数々です。携帯型通信装置や時計、表示パネル、自動ドアなどさまざまな小道具 にいたるまで、 当時のSF映画制作者が描いた未来の技術のイメージが映像として現れていました。 これを2003年に生きている現時点で見ると、30年前に技術進化のストーリをこのように考えていたのだな と、実感します。
それらを見ていると、SF映画制作者が小型化、ネットワーク化、知能化という方向のもとで、技術進化 予測をしていると感じました。人類は競争をしながら、より便利な物、コストの小さな物を追い求めてい ます。マクロにこの活動をみると、地球上の資源を最適配置し、最適結合させて、大量で高度な情報処理 活動をする組織を形成していると見えます。こう考えると、人類の活動としての事業開発や技術開発の マクロな法則性が見えてくると思います。最適化とネットワーク化だと思います。 これに、さまざまな人々のアイデアや、しがらみが味付けをして、現実の流れができているのだと思います。 20年という権利期間を有する特許業務のスパンから考えると、マクロな技術進化や事業発展の法則性を 把握して、個々の発明の処理のバックボーンとすることが重要だと思います。
技術進化や事業発展のストーリを予測して、私が発明者と討議しながら生んだ特許権の1つに、 特許第2917502号があります。

特許第2917502号
【登録日】平成11年(1999)4月23日
【発行日】平成11年(1999)7月12日
【発明の名称】保険料決定装置
【請求項1】リスク評価対象である保険客体のリスクに寄与する状態を検出するリスク寄与状態検出手段と、 その状態に基づいてリスクを評価するリスク評価手段と、前記リスクの評価値から保険客体に対する保険料 変動分を決定する保険料変動分決定手段と、を備えてなる保険料決定装置。


【関連図書】

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