340. 創業者が設定した経営理念、国家形成に貢献した人の詠んだ和歌には、志と思想が凝縮されている

請求項は技術的な問題解決の方策のエッセンスである技術思想を過不足なく記述したものである。しかし、現実世界においては技術思想だけでは問題解決はできない。
様々な困難を克服したり、多くの有能な人々を糾合したり、資源を集めて組織化しなければならない。それには、志が根本として必要である。
優れた企業は経営理念がしっかりとしている。企業の目的、価値基準、志が明記されていて、有能な人々を糾合し、困難を克服して発展する土台を形成している。

国家形成の頃に詠まれた和歌にも、志を示し、人々を動かすものがある。和歌は31文字という短い文で表現するものであるので、志や思想や現状認識のエッセンスが凝縮する。
優れた企業の創業者が設定した経営理念や、国家形成時や国難の時の和歌は、素晴らしいものである。

古代から日本の宮中で行なわれていたという歌会は、国家経営に足りる志や思想や現状認識を持っている人物かどうかを測る場であったり、相互研鑽の場であったろうと 思い、現代社会にも必要なものであると考える。企業経営者や政治家には和歌で自分の思想や現状認識や未来ビジョンを表現してもらいたい。

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