307. 生産性向上のための知的財産活用

日本の経済成長と景気回復のための本質的な方策は、生産性向上である。

生産性の定義式は、次のとおり。

生産性=付加価値額/投入した経営資源量

そして、経営資源としては人と物と金がある。
生産性を向上させる方法には、A:投入する経営資源量あたりの付加価値額を増やすという方法と、B:形成する付加価値額あたりの投入する経営資源量を減らすという方法がある。

方法Aはイノベーションが主役である。
方法Bは効率化が主役である。

イノベーションも効率化も、発明や知識や知恵や気配りや規律を用いた、人・物質・エネルギー・力・情報の時空間内での配置と結合と分離の最適化に向けた活動ということになる。 すなわち、知的財産を活用するということである。
知的財産の活用と創造の効率化の一手段として、知的財産権がある。また、知的財産を活用する対象である「人・物質・エネルギー・力・情報の時空間内での配置と結合と分離」を統一的に効果的に実行するためには基盤環境が必要である。

その基盤環境には、「人・物質・エネルギー・力・情報の時空間内での配置と結合と分離」のために、まず「人・物質・エネルギー・力・情報」に対する固有符号の付与体系が必要であるし、時空間の表現の統一的な体系も必要である。

これらの基盤環境が整備されることで、「人・物質・エネルギー・力・情報の時空間内での配置と結合と分離の最適化」に基づいたイノベーションと効率化が大きく進展できるようになる。

それが、経済成長と景気回復の原動力となる。
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