248. IPオフィサーマインド

IPオフィサーと言えるための最大の資質は、その人が「知的財産および知的財産権を用いて、所属企業および社会に貢献したい」 という強い志(IPオフィサーマインド)を持っているというものである。


Yoda statue in front of the Lucas Arts Letterman complex.
出典: http://farm1.static.flickr.com/75/156196907_351730c1ba_m.jpg

いくら、知的財産権法についての豊富な知識があっても、知財組織における役職が何であっても、そのような志(IPオフィサーマインド)がなければ、 IPオフィサーとは言えない。
IPオフィサーマインドがあれば、理想的な知財業務のイメージや、自分が有するべき知識や能力の種類や深さの理想イメージを持つことができる ようになり、そのイメージをもとに努力して理想状態を実現しようとする。
逆にIPオフィサーマインドが無ければ、できるだけ楽に決められた手順で簡単に業務をこなすことには興味を持つが、業務の結果や成果には 興味を持たないし、例外的な事象が発生して、決められた手順では対処できない場合、意思決定や行動を自発的にやって責任を問われることを 防止するために、あらゆる責任回避術を駆使する。そのような責任回避術のための理屈に、知的財産権法や知財業務に関する細かな知識を用いる。

IPオフィサーマインドを持った人は、「ジェダイの騎士」のような貴重な人であるので、見つけたら、大事にしなければならない。
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