24. 請求項の設計にシソーラスを用いよう

特許出願する際、発明はできるだけ上位概念で請求項に表現することで、広い権利範 囲が得られます。 物のカテゴリーで請求項を表現する場合、請求項は物を示す構成要件を複数個結合し て表現します。 この構成要件において、その末尾は物を示す名詞となります。 そして、この物を示す名詞の前には、その名詞で示される構成要件の機能や入出力関 係を説明する修飾部が存在します。この構成要件をどのような表現にするかを設計する場合、シ ソーラスという上位概念、下位概念の関係で単語をまとめた辞書を用いることで、適切な用語を選択する ことができます。 たとえば、下記のサイトではシソーラスを利用することができます。
http://www.gengokk.co.jp/thesaurus/
このサイトで「デジタルカメラ」をキーにして検索してみますと、上位概念を示す広 義語として、カメラ、入力装置、インプットデバイスという用語が示されました。下位概念を示す狭義語は示さ れませんでした。 関連語としては、イメージスキャナー、イメージリーダなどが示されました。 構成要件ごとに修飾部も末尾の名詞も、できるだけ上位概念を用いるように実施の形態の記載を充実 させるとともに、上位概念で記載した請求項に公知技術が含まれないことをチェックすることが重要です。
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