185.知識情報の最小単位

知識情報には、色々な形態や種類がある。2つの状態を区別して表現するのに必要な情報である1ビットが、情報の 最小単位である。それでは、知識情報の最小単位とは何であろうか?
知識情報とは、認識,実行,判断に用いられる情報である。したがって、知識情報の最小単位は、「A→B」 という命題であると考える。なぜならば、「A→B」は、認識,実行,判断の各立場で下記のように解釈できる ので、「A→B」は、知識情報Kの最小単位であると言えるからである。

認識: AであるならBと認識する。
実行: AであるならBを実行する。
判断: AをBと判断する。

Aの記述には最小で1ビットが、必要となるし、Bの記述にも最小で1ビットが必要となる。
知識情報Kの最小単位である「A→B」の記述には、Aの記述に必要な情報と、Bの記述に必要な情報が用い られる。
したがって、知識情報Kの最小単位の記述には最小で2ビットが必要となる。
(S&A)→Bという形式の知識情報は、Sが当然に成立するという前提であるならば、「A→B」という ように記述できる。この場合、S=真という命題は「A→B」という知識情報の適用の前提条件となる。

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