90. インターネット時代の特許権侵害摘発のテクニック

どの業界においても、自社製品の宣伝普及活動にインターネットのホームページを活用する時代になった。
この事を、特許権侵害摘発の観点からみると、インターネット上の情報の中から、いかに効率的にターゲットとする 侵害製品情報を抽出するかということになる。
ターゲットは、製品情報であるので、製品という属性に応じた絞込みをしなければならない。
検索される情報が製品情報になるように、キーワードを選択することが、第1に重要である。製品情報に頻出する キーワードとしては、次のような一般的なものがある。

製品、プロダクト、product、価格、販売、カタログ、マニュアル、取扱説明書

次に、権利活用したい請求項で使用している用語や、その請求項で表現している機能を、ターゲット製品の分野では どのような業界用語で呼んでいるかを知ることが大変に重要である。
この業界用語を抽出できれば、インターネットを用いたターゲット製品の検出や動向監視は非常に効率的に、高精度に 行なえるようになる。
すなわち、業界ごとに、製品で用いられる機能を表現する用語と、その機能を特許請求の範囲で表現する用語を対応 付けるための、「特許権活用のための業界用語辞書」の構築が、決定的に重要となるのである。
このような電子辞書と請求項の用語を用いて生成したキーワードと、製品情報に頻出する一般用語を組み合わせた 検索式を用いて検索エンジンを利用してインターネット上の情報を検索すれば、特許権侵害摘発のための一次情報が 非常に効率的に実行できる。これをさらに発展させれば、侵害製品情報ウォッチングサービスの実現も可能となる。

検索式設定例: 価格 CADデータ変換


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