319. アイデア出し会議参加メンバーの頭脳の活性化の方法

アイデア出し会議の要素には次のものがあるので、それらの要素を適切にそろえる事は重要である。
しかし、アイデア出し会議の参加メンバーの頭脳が活性化していることも大変に重要である。

【アイデア出し会議の要素】
(1)アイデア出しのテーマ
(2)アイデア出し会議の参加メンバー
(3)アイデアに関連する情報
(4)アイデア活用の実行可能な計画

頭脳が何らかのテーマにフォーカスをあてたままで、そのテーマに関連した知識や外部からの情報の様々な組合せのアイデアが創造され、創造されたアイデアが 自動的に評価され選別されるという状態が、頭脳が活性化した状態である。

アイデア出し会議に参加しているメンバーの頭脳が活性化されていないと、アイデア出し会議の要素をそろえても、なかなかアイデアが出ない。

アイデア出し会議のメンバーの頭脳を活性化させるには、次の3段階のステップを経ることが有効である。

ステップ1: 参加メンバー間の緊張関係をなくす。
すなわち、恥ずかしさや恐れを感じずに、率直に物が言える状態となっていることである。
緊張関係があると、思考の中断が発生したり、意識がテーマに集中しなかったり、考えた内容を素直に迅速に表明できないようになってしまうので、緊張関係を なくすことが必要である。
緊張関係をなくすために、メンバーの間で自己紹介をしたり、簡単なゲームをして遊んでみるというのも良い。

ステップ2: アイデア出しのテーマに各メンバーの意識が集中している状態を形成する。
すなわち、アイデア出しのテーマに関して、各メンバーが思考を開始し、そのテーマに関連する情報を知り、そのテーマを取り巻く各種の因果関係構造を把握して 記憶し、その因果関係情報をもとに、さまざまなシミュレーション的思考ができる状態に各メンバーが到達しているようにすることである。
このような状態に到達するために、例えば次のような方策が実行できる。
 (1) ブレインストーミング
 (2) アイデア出しのテーマに関連して各メンバーが調査して考察した内容を順番に発表して、他のメンバーからの質問に回答する。

ステップ3: アイデア出しのテーマにおける重要な概念を選定し、その概念を中心に各メンバーが様々な知識や情報を組合わせては取捨選択している状態を形成する。
このような状態に到達するために、例えば次のような方策が実行できる。
 (1) アイデア出しテーマに関係する概念に関するマインドマップを各参加メンバーが作成する。
 (2) アイデア出しテーマに関する自分のアイデアを図で表現する。例えば、ブロック図やフローチャートやタイムチャートや利用シーンの図である。

このようにして、アイデア出し会議のメンバーの頭脳が活性化してきたら、各参加メンバーからのアイデアを結合したり、グループ化したり、メンバー間でのアイデア レビューによって各アイデアの欠陥の抽出と、欠陥の解決などのアイデアも創造できるようになる。

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