296. 特許実務の中核能力の相互鍛錬に有効な対戦型請求項ゲーム

一人対一人での対戦または、2グループ間での対戦という形式で、次のようなルールで行なうゲームを実践することで、ゲームに参加した メンバーの特許実務における中核能力を楽しく磨くことができる。ゲームには審判又は審判団を設定する。審判はゲームで対戦する双方が作成する 問題とその解答、その問題の作成に用いたパテントの情報を知って、ゲームでの対戦ごとに勝敗を決定する。

【対戦型請求項ゲームのルール】
1. じゃんけん又はくじ引きなどの方法で、先攻と後攻を決める。攻め側が問題を出し、守り側が問題に回答を出す。
2. ゲームでの守り側は、自分の得意分野をIPCまたはFタームと公開年範囲の組合せで指定して、ゲームの攻め側に宣言する。
3. 守り側が自分で指定した得意分野でのパテントの公開件数は、守り側が正しい回答をした場合に得る得点とする。
4. 攻め側は、守り側が指定した得意分野範囲の中から1件のパテントを選んで、1件の独立項、その独立項に従属する従属項、発明の効果を抽出する。
そして、次の問題を相手に示す。ただし、問題を守り側に示す前に、審判には問題を作成するのに使用したパテントの番号と使用する請求項の番号と作成した問題を示しておく。
 (1) 従属項をその上位の独立項と合体させて作成した独立項形式の請求項を示して、その上位の独立項を述べる事を求めるもの。
 (2) 独立項を示して、その独立項に対応する発明の効果を述べる事を求めるもの。
5. 問題を示された守り側は、例えば10分以内に回答をする。
6. 守り側が出す回答に関して、審判が正解または不正解と判断する。
7. 正解と判定された場合は、守り側が指定した得意分野内のパテント公開件数分の得点を得る。
8. 守り側と攻め側が攻守を入れ替わりながら、上記の2から7を所定回数繰り返す。この繰り返しの中で、対戦者は得点を累積する。
9. 対戦者の得点を審判が比較し、得点の多い側を勝者とし、得点の少ない側を敗者とする。得点が同一であったら引き分けとする。

特許戦略メモに戻る      前ページ      次ページ

(C) Copyright 2010 久野敦司(E-mail: patentisland@hotmail.com ) All Rights Reserved

戦略のイメージに合うフリー素材の動画gifを、http://www.atjp.net からダウンロードして活用しています。