199.知的財産権そのものには価値は無い

知的財産権は、言わば宝石を保管する宝石箱である。
知的財産権は、言わば作物が育つ畑を囲う塀である。
しかし、知的財産権には、他者を価値あるものから排除するという機能以外にも、化学プラントに おけるパイプラインのように、価値あるものの流れに秩序を与え、さらに価値あるものを形成する 機能もある。知的財産権をこのように活用することの方が良い使い方である。

価値の源泉は、本当は知的財産権ではなく、知的財産を用いて価値を産みだし社会に役立てようとい う志である。

知的財産だけがあっても、志がなければ価値あるものを産みだす為の苦労を乗り越えられないし、 進むべき道もわからない。
知的財産権は、志を持ち知的財産を用いて価値あるものを産み出そうとする人の活動を一時的に守る ものである。
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