196.稲の束と水田は、コア技術と特許戦略に似ている

夕方、自宅の近くの水田の近くを歩いた。水田には水がはってあり、稲の苗が10本程度づつの塊に して縦方向にも横方向にも20センチ程度の間隔で植わっていた。
稲の苗を植えたばかりなので、当然のことながら雑草は生えておらず、稲の苗がすくすくと育ってい た。雑草が生えない原因としては、水をはってるので雑草の種が水田に落ちたとしても、種は水底で は空気がないために発芽できないという事情があるようだとわかった。
水田の水の水位は、稲の苗の葉の大部分は水面よりも上に出て光合成をして育つのだが、雑草の種は 育たないという水位となっている。また、稲の苗を10本程度づつ塊にして植えているので、どれか が枯れても残りの9本が育つし、各苗の根が水田の土の中でしっかりと張って、お互いに支えあって いるので、育つ確率が向上しているようでもある。

まるで、水田にはっている水は参入障壁としての特許権の壁のようであり、10本一組の稲の苗の根 の部分はコア技術戦略におけるコア技術のようでもある。そして、稲の葉はコア技術を用いて実現さ れた商品であり、稲に実る米は事業利益のようでもある。

水田では、稲が苗の時期を過ぎると水を抜いてしまう。そして、稲はさらに大きく成長する。
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