13. インターネットベース特許戦略

インターネット上にさまざまな情報が集積しています。そして、その情報の種類、量、質が日々、向上しています。 特許戦略に関係する次のような情報も、同様です。特許データベース、各企業の製品やサービスの内容を示す 情報、製品やサービスに関する顧客などの意見の情報、企業の取引関係の情報、新技術に関する情報、企業の研究者 のさまざまな活動を示す情報など、いろいろです。これらの情報は、インターネットを用いて、ほとんどが無料で即座に入手 できます。これらを用いて、自社の基本特許の技術を使用していそうな製品やサービスの情報が企業のホームページ、販 売代理店のホームページなどで参照できます。また、企業の研究者の論文発表の情報や企業の事業責任者や販売担当 者による製品発表、製品キャンペーンのセミナーの情報をもとに、競合製品やサービスを担当する人の具体的な氏名も入 手できます。これを手がかりに、さらに調査をすすめて、特許戦略の参考情報を入手できます。また、自社の新製品、新事 業の企画に必要な情報もインターネットから得る情報をベースにすることも可能です。 たとえば、新製品や新事業に必要な技術の内容、所在などの情報です。 インターネットで得られる情報だけに頼ることはできませんが、足を運んでキーパーソンに会うためのキーパーソンの探索、 膨大な数の特許の評価を効率的に行なうための一次情報の収集には大いに役立ちます。 膨大なインターネット上の情報をいかに収集し、組み合わせ、そこから意味ある情報を獲得するかは、それを行なう者の アイデアによります。
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